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【開催報告】第30回 星の講演会「はやぶさ2へのバトン 〜受け継がれた小惑星探査〜」

 郡山市ふれあい科学館では2016年11月13日(日)に、第30回星の講演会「はやぶさ2へのバトン 〜受け継がれた小惑星探査〜」を開催しました。

 今回は、小惑星探査機「はやぶさ2」のミッションマネージャであるJAXAの吉川真先生にお越しいただき、地球にサンプルを持ち帰った先代「はやぶさ」の成果と「はやぶさ2」の目的などをお話していただきました。

 

 はじめに、太陽系にある小惑星の数や探査機が調べた小惑星の姿についてお話がありました。太陽をまわる小惑星が75万個もあり、その中に地球に向かってくるものもあるかもしれない、ということで、そのような小惑星をいち早く見つけて対処する「スペースガード」が1つの重要な取り組みであることを教えてくださいました。

 次に、「はやぶさ」ミッションを例に、小惑星「イトカワ」の姿や「はやぶさ」がもたらした成果について映像を交えながら紹介していただきました。はやぶさの劇的なドラマを知っている参加者も多く、当時を懐かしみながらお話に耳を傾けていました。


 後半は「はやぶさ2」について、「はやぶさ」との違いを比較しながら目的やミッションの内容を紹介してくださいました。また、小惑星探査はNASAをはじめ海外でも注目され、多くの探査計画が立てられているというお話がありました。世界的に太陽系の起源や生命の起源を探る取り組みが進んでいることがよくわかりました。

 最後は質問コーナーを設けて参加者のみなさんから質問をお伺いしました。小学生のお子さんから大人の方まで、とても興味深い質問が投げかけられ、先生はそれぞれに丁寧に分かりやすく答えてくださいました。


 あっという間に予定の90分が過ぎ閉会となりましたが、先生のまわりには多くの参加者が列を作り、様々な質問が出されました。それにも模型を使いながら答えられていました。

 

 「はやぶさ2」は2018年に小惑星「リュウグウ」に到着し、2020年に地球にサンプルを届ける予定です。今後の活躍にも注目してみましょう!

 吉川先生、とても有意義な時間をありがとうございました。