郡山市ふれあい科学館では2017年11月18日(土)に、第32回星の講演会「ハビタブルプラネット 〜生命を宿す惑星の条件〜」を開催しました。
今回は、東京大学で地球や太陽系内外の天体について研究している田近英一先生にお越しいただき、地球はなぜ生命を育むことができたのか、この宇宙に生命を宿す星はあるのか、などをお話していただきました。
今回は、次のテーマに分けてお話がありました。
・惑星はどのようにつくられるのか
・系外惑星の数や違い
・ハビタブルゾーンとは
・ブレークスルースターショット計画
・地球の環境変化
・ハビタブルプラネットの可能性
途中、プラネタリウムの映像や星空を交えながら紹介していただき、プラネタリウムならではの講演会となりました。
惑星形成についてでは、太陽系を例に岩石型惑星や巨大ガス惑星ができるまでを紹介していただきました。地球ができるまでの様子をプラネタリウムの全天映像を使って紹介していただき、迫力ある映像を楽しみながら聴くことができました。
系外惑星の観測についてでは、系外惑星探査の方法をはじめ、太陽系とは異なる惑星の姿や、地球と似ている惑星について紹介していただきました。また、プラネタリウムの南天の星空を見ながら、一番近い恒星がどこにあるのかを探しました。そして、その恒星のまわりにある系外惑星に、民間企業が小型の探査機を飛ばす計画のお話もあり、壮大な計画に夢を膨らませることができました。
最後には、私たちの住む地球についてもお話がありました。かつて地球は氷漬けになっていたこと、地球全体の質量のなかで海はたった0.023%しかないことなど、驚きがたくさんありました。そして、地球を知ることから地球外生命の条件を知ることができました。また、生命誕生の難しさを知ることができました。
終了後には、多くの質問が上がり、一つ一つ丁寧に答えていただきました。
とても有意義なお話で、あっという間の90分でした。
田近先生、本当にありがとうございました。