2002/08/07


 みなさんは「夏の風物詩」というと、どのようなことを思い浮かべますか? 花火でしょうか、それとも海水浴でしょうか。 星空の世界では、毎年お盆の頃を中心に流星をいつもより多く見ることができます。「ペルセウス座流星群」です。

 みなさんもこの夏、ペルセウス座流星群を見てみませんか?

 
ペルセウス座流星群とは?


星空を横切る流星
(写真はしし座流星群を捉えたものです)

 そもそも流星群とは、まとまった数の流星が星空の中のある一点(放射点)から四方八方に飛ぶものです。
 「ペルセウス座流星群」とは、放射点がペルセウス座にあることからそのように呼ばれ、7月下旬から8月中旬まで見ることができます。

 流星は、宇宙に浮かぶ砂粒程度の小さなチリ(流星物質)が地球に飛び込んでくるとき、空気との摩擦によって発光するために見られる現象です。
 地球の軌道上には、流星物質が多く集まっている場所がいくつかあり、地球がその場所を横切るときに、多くの流星物質が地球に飛び込んできます。 そのとき地球上からは星空のある一点から、流星が流れるようにみられるのです。
 ペルセウス座流星群のもととなる流星物質を作ったのは、「スイフト・タットル彗星」という、ほうき星です。

 

【 ペルセウス座流星群Q&A 】

いつ・どこを見ればよいのでしょう?


8月13日午前1時ごろの星空

 ペルセウス座流星群の活動している、7月下旬から8月中旬でしたら、いつでも見られます。ただし、ペルセウス座が昇ってくる夜中から空が明るくなる夜明けの間となります。
 しかし星空の中で、ペルセウス座をずっと見ていることはありません。あくまでペルセウス座を中心に、星空全体に流星が飛びますから、寝転がって楽な姿勢で、広く星空を見るとよいでしょう。

どれくらいみられますか?

 いちばん多く見られるのは、8月13日の夜明け前ごろで、星のよく見える場所だと1時間に60個ほど流れます。その前後の日にちでも比較的多く見られますし、活動している期間ならいつも(通常だと1時間に数個ほど)より多くみることができます。

望遠鏡は必要ですか?

 みなさんの目があれば十分です。
 ただし、夏とはいえ夜は冷え込みますから、暖かい服装で長い時間見られるようにしてください。あとは、星空をよく知るための星座早見盤や、おいしい食べ物があれば十分です。

どんな場所で見ればよいですか?

 街のなかよりも、星のよく見える場所のほうが流星もたくさん見るチャンスが広がります。郡山からですと、車で30分くらい離れた郊外に出かければ十分です。
 しかし家のあたりからでも、見られないということはありません。星空を見上げたときに、街灯などの明るい光が直接目に入らないような場所であれば、思ったよりも多くの星を眺めることができます。身近な場所でもチャレンジしてみてください。 

願い事はかないますか?

 流星が流れている間に願い事を3回言うこと、その願いが叶うと言われます。 ただし流れている時間は、1秒よりずっと短い間です。 短い言葉で、早く言うことができるように、しっかりと練習しなければいけません。
 もっとも、それだけがんばる人は、流星にお願いしなくても叶えられるということなのでしょうけれど・・・(^_^;

 
 みなさんも、夏休みの思い出に星空を眺め、ぜひペルセウス座流星群を楽しんでくださいね。