2003/08/21


 今年は火星大接近の年、8月27日の最接近が近づくにつれて話題となってきました。ただあいにくの天候で、なかなか火星を本当の空で見つけることが難しい日々が続いていますが、ようやく撮影に成功いたしました。

 8月16日夜、残念ながら中通り地方は天候がすぐれなかったので、天候の良い日本海側まで足を伸ばしました。会津を過ぎると雲が薄くなり、新潟県境まで来ると晴れ間が増えてきました。

 以下に、火星の様子をご覧にいれましょう。

 


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 左の写真は、天体望遠鏡で撮影した火星の様子です。最接近時は5576万kmまで近づきますが、この撮影時の距離は約5700万km。これでも十分大接近の状態で、望遠鏡で火星の様子がよくわかります。

 上部に白く見られる部分は「極冠」と呼ばれる場所で、火星の南極にあたります。また表面には黒っぽい模様も見ることができます。

 

 火星は現在マイナス3等星近くまで明るくなっています。そして赤々と輝く姿は、昔の人がイメージしたように少し不気味でもあります。撮影した日には少し高いところに大きな月が見えていましたが、月の明かりにも負けずよく見えました。下の2枚の写真は、目で見たときの火星の見えかたを撮影してみました。

 


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 今後も撮影に成功した場合、随時最新画像をご紹介してまいります。お楽しみに!