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今回は、変わりゆく銀河の姿をご紹介しましょう。 |
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不規則銀河に、「アンテナ銀河」というニックネームのついた銀河があります。まず左の写真の左側が、この銀河の全体の様子です。まるで昆虫の「触角」のように、中心から伸びているものが見え、とても不思議な形をしている様子が、よく分かると思います。中心部分を拡大した右側の写真を見てみると、二つの渦巻銀河がまるで手をつないでいるかのように見えます。これは、まさに二つの銀河が大接近しているところなのです。 |
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広い宇宙のなかで、なぜ銀河同士がこれほどまで近づいていくのでしょう。銀河は一つの集団として強い重力を持っています。近くに銀河があれば、重力でお互いを引きつけあうことで、だんだんと近づきます。その結果、相互の銀河が大接近することとなるのです。 二つの銀河が大接近してくると、お互いの重力が働き銀河の星の並びが崩れます。銀河がお互い結びつくように星が引っ張られていく部分と、潮汐力(ちょうせきりょく)で星が相手の銀河の反対側に伸びていく部分ができます。こうして不思議な銀河が作られていくのです。 このような姿は、コンピュータによるシミュレーションで詳しく調べられるようになりました。不規則銀河には、銀河が接近してできたものがいくつもあることがシミュレーションの結果から分かります。 次回は「宇宙の交通事故」、銀河がさらに接近して衝突するとどうなるかをご紹介します。 |
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(天文係 安藤 享平) |
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2003年11月25日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より |
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