2004年2月18日(水)撮影

2004/02/27


 

 通常、肉眼ではっきり見えるほどの彗星(すいせい)は数年〜十数年に一度ぐらいとも言われます。ところが今年4〜5月にかけて、なんと一度に2つの彗星が非常に見やすくなると予想されています。それが、リニア彗星(C/2002 T7)とニート彗星(C/2001 Q4)です。

 今回、科学館で接近しつつある現在のリニア彗星の様子を撮影いたしましたのでご紹介いたします。

 

写真

 

コメント


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 2月18日は強風が吹く中でしたが、晴天であったので撮影に臨みました。本来ですと天体望遠鏡で拡大して撮影するところですが、強風で望遠鏡がブレてしまうことと、今後の様子を継続して記録していくため、カメラの望遠レンズを使用しての撮影としました。
 左の写真では、画面中央(白線ではさまれた部分)にまわりの星と違い周囲がぼんやりと包まれた青っぽいリニア彗星の様子を確認することができます。写真の中で一番明るい星が、ぺガスス座のγ星(いわゆる「秋の四辺形」の南東部の星)ですので、双眼鏡で探すときのよい目印となりました。

 

 現在はまだ肉眼で見られませんが、双眼鏡や望遠鏡で見られるくらいの明るさになってきました。まもなくリニア彗星は日本から見られなくなりますが、4〜5月にかけて太陽に近づくと、もっと明るくなると期待されています。ニート彗星は日本では現在見られませんが、こちらも4〜5月にかけてが楽しみです。

 

お知らせ

 科学館では、これから彗星が日本で見やすくなると予想される時期にさきがけて、4月からさまざまな彗星に関する企画を行います。プラネタリウムでの彗星特別番組や写真展、展示ゾーンでのコーナーなど、内容については今後詳しくお知らせしていきますので、どうぞお楽しみに!