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この春は、彗星(すいせい)が話題を呼びそうです。それは2つの大きな彗星が現れると予想されているからです。 |
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彗星も他の星と同じように夜空に見えます。ちょっと違うのは「ほうき星」とも呼ばれるように、彗星が点ではなく、長いしっぽを持つ姿をしているところです。また、見える期間が限られているというのも特徴です。 1985年から86年にかけて出現した「ハレー彗星」のブームを覚えている人も多いのではないでしょうか。今から数年前にも「ヘール・ボップ彗星」や「百武彗星」という明るい彗星が現れて話題を呼びました。長い尾を引く姿に魅せられて、私も飽きずに空を眺めていたものでした。 その昔、彗星の正体を知らなかった人々は、彗星の出現を悪いことが起きる兆しとして恐れていましたが、今日では、彗星も太陽系の仲間であることが分かっています。大きさは地球に比べて小さく、直径が数キロメートルから数十キロメートルくらいです。また、主に氷からできていて、少しだけチリが混じっています。例えるなら、雪だるまを作ったけれど、泥が混じって汚くなってしまったという感じです。 |
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彗星の尾は、彗星が太陽に近付いた時にしか見られません。彗星が太陽に近付くと一部が溶けて本体を取り巻きます。それが彗星の頭の部分や尾になって明るく輝き、私たちの目に見えるようになるのです。今回、近付いてくる彗星は「リニア彗星」と「ニート彗星」の2つです。彗星の明るさの予報は難しいのですが、今のところはかなり明るくなると予想されています。 スペースパークでは、6月6日まで彗星の見え方や楽しみ方を紹介する「彗星スペシャル」を開催しています。プラネタリウム番組、特別企画展、ミニ講座、観望会など盛りだくさんの内容です。みなさんもスペースパークで彗星についての情報を手に入れて、この時期限定で見られる2大彗星を本当の空でぜひご覧ください。 この春は彗星で決まり! |
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(事業課 石原 裕子) |
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2004年4月8日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より |
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