GWに見られる天文現象
〜リニア彗星と5日早朝の月食〜

2004/04/29


 

 今回は、まもなくやってくるゴールデンウイークに本県で見られる2つの天文現象をご紹介しましよう。

 まずは何と言っても、これまで紹介してきた彗星(すいせい)です。4月下旬から5月上旬は、リニア彗星が見られるようになります。ただし見られるのは夜明け前ですので、相当な早起きが必要となります。

 リニア彗星は星空の中で、図にあるような場所で見ることができます。午前3時すぎに東の空を見ると比較的明るい星を4つ見つけて四辺形を作ることができます。これがいわゆる「秋の四辺形」になります。5月初めごろまでなら、その右下の東の地平線低いところにぼんやりとした、明らかに星と違う天体を見つけることができるでしょう。それが「リニア彗星」です。

 


リニア彗星の見え方。図のように日ごとに星座の中を少しずつ動いていきます。

 

 現在の予想では明るさは1〜2等級くらいですので、目でも十分見つけられるはずですが、彗星の明るさや尾の長さは、その時にならないと分かりません。さらに夜明けでも低いところに見られますので、東の空を見渡せるところ、例えば海辺や東に高い山のない丘の上などで見るとよいでしょう。

 もう一つは5月5日の早朝に見られる月食です。朝が迫った午前3時48分から、南西の空に見られる満月が少しずつ欠けていきます。時間が過ぎるごとに月が欠けますが、残念ながら本県付近では月が8割ほど欠けたころに西の空に沈んでいきます。もし旅行などで関東より南にいる場合は、完全に月が欠けるまで見られ、暗く赤い色で見られる不思議な満月を見ることができます。

 ゴールデンウイークは星空を見上げ、ぜひお友達や家族といっしょに宇宙の不思議な姿に触れてみてください。次回は、夕方に見られるニート彗星の見つけ方をご紹介します。

 

(事業課 安藤 享平)

 

2004年4月27日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より