夏休みに星を見よう!
〜夏の大三角やアンタレス〜

2004/07/27


 

 夏休み中の夜は夕涼みをしながら星空をみることができます。ぜひこの機会に夏の星を見ましょう!

 


7月下旬夜10時ごろの星空。正面が南東、右側が南、左が東の方角になります。夏の大三角からさそり座へ続く雲のような天体が天の川になります

 星や星座を探すコツは何時ごろ、どちらの方角に見えているかを確かめることです。まずは見つけやすい明るい星から探してみましょう。

 写真はプラネタリウムで再現した7月下旬夜10時ごろ(8月半ばだと夜8時ごろ)の南から東にかけての星空です。東の高い空に明るい3つの星で大きな二等辺三角形ができます。これが夏の大三角です。どれも明るい1等星ですが、少しずつ明るさが違うのでよく見比べてみてください。特に一番明るいベガは真っ白でとてもきれいな星です。

 南の低い空には赤い明るい星が見つかります。誕生日の12星座の一つ、“さそり座”の「アンタレス」という星です。このアンタレスとほかの星の色を比べると、星の色の違いがわかって面白いです。

 

 夏の大三角からさそり座にかけてぼんやりと光る雲のようなものが見えたら、それが天の川です。天の川のような暗い天体を見るときに注意することは、家の明かりなどが目に入らないようにして、なるべくまわりの暗いところで、暗闇に目を慣らしてから見ることです。みなさんの住む場所で天の川が見えるか、ぜひ試してみてください。

 電灯の多い街中でも明るい星を見ることができますが、街明かりの少ない場所に行くともっと暗い星も見えます。山や海などへ行くときはきれいな星空を見るチャンスです! 明るい星を見つけることができたら、そこから、ぜひほかの星や星座を探してみましょう。


夏の大三角の星たち(明るい順に、ベガ、アルタイル、デネブ)。天の川の両側に七夕の星であるベガ(織姫)とアルタイル(彦星)が見られます

 

 夏の夜空の楽しみはまだまだあります。この後、8月のお盆のころは流れ星(ペルセウス流星群)を見るチャンスです。

 次回は流れ星の見方をお話しします。

 

(事業課 近藤 正宏)

 

2004年7月27日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より