流れ星を見よう!
〜今月はペルセウス座流星群〜

2004/08/12


 

 みなさんは流れ星を見たことがありますか? 一瞬のうちに夜空を駆け抜ける流れ星は、いつ現れるか分かりませんが、流れ星を見るチャンスを増やすことはできます。今回は流れ星の見方を紹介しましょう。

 


流れ星は一瞬のうちに夜空を駆け抜けていきます。(写真提供=中野太郎氏)

 流れ星を見る秘けつの1つは時期を選ぶことです。1年の間に比較的流れ星が多く現れる時期があります。中でも毎年8月のお盆のころは夜半ごろから明け方にかけて流れ星(ペルセウス座流星群)が多く見られます。今年は8月11日と12日(どちらも夜半以降)が特に多いと予報されており、この時期は夜空を明るく照らし、流れ星を見る際に邪魔になってしまう月もありません。まさに絶好の時期なのです。

 秘訣の2つ目は、流れ星を見る場所です。流れ星は空のあちこちに現われるので、周りに大きな建物や木などがなくて、空全体が広く見渡せる場所が良いです。街灯などが近くにない場所なら、暗い流れ星まで見えるのでチャンスはさらに広がります。

 特に用意するものはありませんが、もしマットなど地面に敷くものがあれば、寝転んで広く空を見渡すことができます。この時期明け方は夜つゆが降りることが多いので、水をはじくような防寒具などがあれば完ぺきです。これで準備完了!

 

 東を中心にゆったりと夜空を眺めましょう。

 5分ほどすれば、暗闇に目が慣れてきて見られる星の数が多くなってくるはずです。余裕があれば、1時間でいくつくらい見えたか記録をとってみましょう。流れ星も実際に見てみると、明るいもの、暗いもの、長いもの、短いもの、夜空に痕(こん)と呼ばれる跡が残るものなど、いろいろあって面白いです。ぜひ夏休みの思い出に流れ星を探してみてください。


流れ星の流れた道筋に跡が残ることがあります。これが痕です。ごくまれに写真のように長い時間ゆらゆらと痕が残ることもあります。(写真提供=中野太郎氏)

 

(事業課 近藤 正宏)

 

2004年8月10日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より