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宇宙の果てがどうなっているか見てみたい―。私たち人間にとって、より遠くの世界を目指すということは誰でも持っているあこがれの一つでしょう。かつて大航海時代にコロンブスが大西洋を横断し、アポロ宇宙船が月面着陸に成功したように、現在の私たち人類のあこがれの一つは宇宙の果てを見ることではないでしょうか。 |
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遠い宇宙の果てを見るためには、とても大きな望遠鏡が必要になります。それは、地球から遠くになればなるほど、宇宙からやってくる光は弱くなるため、たくさんの光を集めなければならないからです。 日本は1999年、ハワイのマウナケア山頂に直径が8.2mという世界最大級の鏡を使ったすばる望遠鏡を完成させました。 |
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ハワイに望遠鏡を作ったのには理由があります。マウナケア山の標高は富士山より高い4200mです。その山頂は、世界でも屈指の晴天率と空気の透明度を誇ります。宇宙を見るためには夜空がきれいで、晴れの日が多いことがとても大切なのです。 すばる望遠鏡が宇宙の果てを見ることに挑戦し始めて5年が経ちました。そして、これまでに人間が見た「宇宙の果て」の記録を次々に更新し続けています。 このほかにも、すばる望遠鏡は私たちが住んでいる銀河系の構造の解明や星がどのように誕生するかなど、さまざまな研究に使われています。これからもすばる望遠鏡は活躍していくことでしょう。 このようなすばる望遠鏡のあるハワイ観測所とテレビ会議システムを使って、科学館では来る11月6日(土)に第9回 星の講演会が開催されます。当日は天文学者の先生から宇宙の果てへの挑戦について紹介してくれます。みなさんぜひご参加ください。 詳しいお問い合わせは科学館(電話 024-936-0201)へ。 |
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(事業課 水谷 有宏) |
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2004年10月26日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より |
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