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今回はNASA(アメリカ航空宇宙局)とESA(ヨーロッパ宇宙機関)が打ち上げた土星探査機「カッシーニ」がとらえた最新の土星の姿を紹介しましょう。 探査機の名前であるカッシーニは17世紀に活躍したイタリアの天文学者ジャン=ドミニク=カッシーニに由来します。彼は土星を熱心に観測し、土星の環にはすき間(カッシーニのすき間)があることを発見しました。 |
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探査機カッシーニは1997年に打ち上げられ、約6年半の宇宙の旅を終え、昨年7月1日に土星の周回軌道に入りました。そして、現在では土星本体や土星の環などについてさまざまなことを調べています。 土星は美しい環を持っています。その環はまるで板のような平らな形に見えますが、実は何本もの細い環が集まっており、さまざまな大きさの氷や岩石からできています。 カッシーニはとても鮮明な土星の環の撮影に成功し、土星の環がいくつもの小さな破片でできていることを確認しました。また、いくつもの新しい環を発見しています。しかし、どのようにしてこの立派な環ができたのか、ということは未だ完全には解明されていません。 |
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また、土星はほとんどが水素などのガスからできており、土星の表面にはまるでコーヒーにクリームをまぜたような模様が見られます。この模様を詳しく調べることで、土星の大気の動きや、成分などが分かってきます。 カッシーニは約4年間にわたって探査を行う予定です。これからもどんどんと新しい土星の姿が分かってくるかもしれませんね。 さらに、カッシーニには小型探査機ホイヘンスが搭載されており、ホイヘンスは今年1月に土星の衛星タイタンに着陸しました。そしてホイヘンスが撮影した写真には驚くべきタイタンの様子が写っていました。 次回は、土星の衛星タイタンをご紹介しましょう。 |
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(事業課 水谷 有宏) |
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2005年3月8日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より |
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