自由研究のヒント
〜紙とビー玉で作る銀河系〜

2005/07/27


   

 待ちに待った夏休み!でも宿題の自由研究に悩んでいませんか? 今回と次回は、星空に関する自由研究のヒントを紹介します。

 

   


銀河系の想像図。上から見ると円盤のうずまきもようが見え(上)、横から見ると中央のバルジのふくらみが見える(下)。(1光年は9兆4600億キロメートル)
(C)GOTO

 今回は、宇宙の模型作りです。私たちが住んでいるのは地球です。地球は太陽を中心とした「太陽系」の一員です。そして太陽系は、もっとたくさんの星が集まった「銀河」の一つである「銀河系」の一員です。銀河系には太陽のような星が約2000億個も集まっています。

 丸くてうすい部分を「円盤」、真ん中のふくらんだ部分を「バルジ」といいます。円盤を上から見るとうずまきもようがあると言われています。

 この銀河系の模型「てのひら銀河系」を作ってみましょう。

 材料は、厚紙(厚さ1ミリくらい)、ビー玉(直径1.7センチのもの)、両面テープです。

 作り方は、まず厚紙に直径11センチの円を描いて切り取ります。円の中央に直径1.6センチの小さい円を描きます。中心を通る線で小さい円を八分割して、線のとおりに切り込みを入れます。

 
 次に、6センチの長さの両面テープをビー玉にぐるっと一周巻きつけます。これを切り込みを入れた厚紙の中央に半分くらい押し込み固定させて完成です。

 この模型では厚紙が円盤、ビー玉がバルジになっています。私たちのいる太陽系の場所や、うずまきもようも描き入れてみましょう。ビー玉をつまんで回せばコマのように回ります。本物の銀河系も回転していて、例えば太陽系は約2億年で銀河系を一周しています。


「てのひら銀河系」の設計図(左)と完成図(右)。
太陽系の位置は赤丸で示している。

   

 ところで、銀河系には星のほかにどのようなものがあるでしょうか。また宇宙にはほかにどんな銀河があるでしょうか。そんなこともぜひ調べてまとめてみてください。

 次回は星空観察の方法を紹介します。お楽しみに!

 

(事業課 石原 裕子)

     

2005年7月26日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より