月を観察しよう
〜形と方角がポイント〜

2005/08/13


   

 夏休みも半分ほど過ぎました。これから月が見ごろになります。これを機会にぜひ月を観察してみませんか?

 ポイントは二つ、月の形と見える方角です。みなさんもご存知の通り、月はいろいろな形に見えます(写真)。そして、同じ時間に観察すると見える方角が変わっていくことが分かります。

 それでは観察を始めましょう。東から南、西まで見渡せる場所を探してください。自分の家の南向きの窓でも大丈夫です。南の方角には何が見えていますか?

 東や西には? 紙に窓から見える景色をスケッチしてください。東、南、西の方角も書いておきましょう。これで準備完了です。

 この時期、福島県では太陽は午後6時30分ごろ沈みます。太陽の沈んだ後、7時〜8時ごろに月を探してください。明るいのですぐに見つかるはずです。地上の風景を頼りに月を描きましょう(図)。

 今月20日の満月の日まで毎日観察したら、東から西まで色々な形をした月が描かれているはずです。月がどのように変化していくか一目で分かります。

 21日以降は、明け方に月を見ることができます。24日ですと、朝の青空の中に白い月が浮かんで見え、午前10時ころには西の空へ沈んでいきます。

 月は約30日で同じ形に戻ります。自由研究をする人は月の満ち欠けの仕組みも調べてみましょう。

 

   

   

  昔はこの月の満ち欠けを基にした暦(旧暦)を使っていました。8月11日は旧暦の七夕です。そして12日の夜半から13日の明け方にかけては流れ星を見るチャンスです。残りの夏休み、ぜひ星空を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

(事業課 近藤 正宏)

     

2005年8月9日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より