宇宙人を探せ!(1)
〜太陽系外の惑星に望み〜

2006/03/02


   

 宇宙人はいるのでしょうか?この話には興味を持つ人が多く、どうやら私たち人間の多くは広い宇宙に自分たちの仲間がいることを願っているようです。

 

   


太陽系外の惑星系の想像図。惑星(左上)の衛星から見ると、この惑星系を照らしている恒星は3つ(右側)あることが分かります。(JPL-Caltech/NASA提供)

 生物が住めるのは、どのような場所でしょうか?地球のように固い地面を持った惑星はよいのですが、ガスでできた木星のような惑星では生物は住めないでしょう。また、暑すぎたり寒すぎたりしないように、惑星の太陽からの距離も大切です。さらには、大気や水のことも考えると、地球以外で生物の住めそうな惑星は、太陽系にはありません。

 太陽系の外に惑星はないのでしょうか? 夜空に見える星は、ほとんどが太陽と同じように光り輝く恒星であり、それぞれが太陽と同じように惑星を持っていると考えられます。

 


私たちの太陽系。太陽(左端)を中心に地球などの惑星が回っています。
(惑星の大きさや太陽からの距離は変えてあります。NASA/SOHO提供)

 

 太陽系外の惑星を探すことはできるのでしょうか?

 惑星は自分で光を出さないので暗く、また遠くにあるため、望遠鏡で直接見るのは難しいようです。でも、ヒントはあります。惑星が周りを回っていると、そのために恒星がほんの少しだけ動いたり、恒星の明るさがほんの少しだけ変わったりということが起こります。これらのヒントをもとに惑星探しが行われた結果、1995年にペガスス座の51番星に太陽系外で初めての惑星が発見され、太陽以外の恒星にも惑星があることが証明されました。今では100個を超える惑星が見つかっています。

 これらの惑星に宇宙人はいるのでしょうか?残念ながら、発見された惑星はどれも木星のようなガス惑星で、生物は住めなさそうです。でも、岩石でできた、ちょうどよい温度で水もある地球のような惑星がどこかにはあるでしょう。いつか、そこに住む宇宙人が見つけられるといいですね。

 次回は、宇宙人と交信する作戦をご紹介します。

 

(事業課 石原 裕子)

     

2006年2月28日 福島民友新聞 「ふくしま星空散歩」より