2008年6月1日にスペースシャトル「ディスカバリー号」にて宇宙へ旅立った星出彰彦宇宙飛行士は、国際宇宙ステーションに滞在し、日本実験棟「きぼう」船内実験室の取り付けなどのミッションを成功させています。
6月9日の午後7時40分ごろ、日本上空を国際宇宙ステーションが通過しました。郡山上空でも肉眼ではっきりと確認できました。その時の様子を撮影することができましたので、みなさんに報告します。
6月9日当日は午後から薄雲が張る天気で、一時雷の音も聞こえていました。宇宙ステーションは見られないかも…、と半ばあきらめていた気持ちもあったのですが、午後6時をすぎたあたりから少しずつ空が明るくなり、夕焼けも見られるぐらいに回復しました。そこで、さっそく機材を持ち出して、宇宙ステーションの撮影に出かけました。
場所は郡山市平成記念こどものもり公園です。デジタルカメラとビデオカメラをセットし、予報時刻を待ちます。予報では北西から見られるはず…。じっと、空を眺めていました。
そして、午後7時37分すぎ、空の少し高いところからとても明るい光が!「国際宇宙ステーションだ!」と声をあげて、いそいでシャッターを切ります。宇宙ステーションはゆっくりと北西から頭上近くを通り、南東の空へとおよそ5分間見ることができました。
今回撮影に成功したのが左の写真です。上が加工無し、下が解説入りです。白い軌跡が国際宇宙ステーション。その右上にうっすらと星が輝いており、これがうしかい座の1等星「アークトゥルス」です。
国際宇宙ステーションは肉眼で見ることができます。いつ、どの方角に見られるかは、ホームページで検索することができますので、みなさんもぜひ見つけてみてくださいね。
JAXA 「国際宇宙ステーションを見てみよう」のページ
http://kibo.tksc.nasda.go.jp/
撮影日時:
2008年6月9日(月) 午後7時40分ごろ
撮影場所:
郡山市平成記念こどもの森公園
撮影機材:
NikonD80, ISO1600, 露出10秒程度, フィルムレンズ30ミリ相当
(掲載した写真はトリミングしてあります)