【開催報告】Jビレッジ 星空観察会・星空観察ツアー

 世界天文年2009にあわせ、スペースパークでは市内・県内各地でもさまざまイベントを行っていますが、今回は冬でも晴れる日が多い浜通りにお伺いしました。

 平成21年1月24日(土)・25日(日)に、自由参加での「星空観察会」、そして1泊2日の宿泊でじっくりと星空に親しむ「星空観察ツアー」をJビレッジとの共催、SUZUKI天体観測所・星のソムリエfrom郡山の協力で開催いたしました。

 当日の午前中は浜通りでも雪が舞う天気でしたが、午後には晴れ間が見え始め、夜には素晴らしい星空が広がりました。

 

 「星空観察ツアー」には、関東地方をはじめ福島県内からも多くの方がお越しになり、あっという間に満員御礼となりました。

 夕方会場に集合し、ご挨拶のあと、今夜の星空の見どころを地元・広野町のSUZUKI天体観測所の方から説明していただきました。

 その間に、Jビレッジの人工芝グランドに望遠鏡をセットし、準備は万端です!


 

 日が沈むとすぐに、金星が雲間から輝きを見せ始めました。すると、午後5時の「星空観察会」開催と同時に、地元の方が次々と観望に訪れてくださいました。

 半月状に見える金星の姿に「月みたい!」という感想の声があがり、また暗くなっていく夜空に2番星・3番星と、次々に星を見つけていくことができました。

 そして、「星空観察ツアー」参加者のみなさんとともに、いろいろな天体を観察することができました。


 

 「星空観察ツアー」参加のみなさんは、夕食後に世界天文年2009日本委員会主催企画でもある「君もガリレオ」プロジェクトに参加して、天体望遠鏡づくりを当館の佐藤秀一館長のレクチャーで行いました。そして、完成したばかりの「マイ望遠鏡」を持ち出しての星空観察を行いました。

 東からはちょうど土星が昇り、扱いに苦労しながらも、15名の方がマイ望遠鏡で土星の環のある姿を見ることができました。

 そのほか、さまざまな天体の観望や、肉眼でも冬の天の川を確認するなど、素晴らしい星空のもと、夜が更けていきました。


 

 翌日は「レクチャータイム」ということで、郡山で誕生した「星のソムリエ」4人衆が、宇宙や星空に関して紹介していきました。

 星座早見盤の作り方から使い方まで、「カノープス」を見る喜びについて、オーロラや日食の楽しみ、太陽の正体など、さまざまな話題をみなさんにお楽しみいただきました。また、実際に太陽を安全な方法で観望し、プロミネンスなどを見たほか、昼間の金星も望遠鏡で見ることができました。

 そして、自宅でも楽しむことのできる「プラネタリウムキット」をお土産に、長いようで短い「星空観察ツアー」は終了となりました。


 

 今回は美しい星空と、さまざまな体験ができた1泊2日の星空観察となりました。参加してくださったみなさん、本当にありがとうございます!

 また機会があれば、ぜひみなさんもじっくりと星空を楽しむ企画に参加してくださいね!

 

 下の写真は、「君もガリレオ!」。
 (ストロボを用いての撮影のため、モデルは館長です)