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【開催報告】第6回 国際科学映像祭 ドームフェスタ

 郡山市ふれあい科学館では、第6回 国際科学映像祭 ドームフェスタを2015年9月23日(水・祝)から26日(土)に開催いたしました。

 今回は海外からの参加者の方を含め、全国から100名以上の方にお越しいただいたほか、多くの市民の皆さまにもご参加いただきました。ドームスクリーンに広がる最新の科学映像や、講演などをお楽しみいただきました。


オープニングセレモニー

 開会行事では、主催者を代表して鳫宏道 第6回 国際科学映像祭実行委員長、品川萬里 郡山市長からご挨拶を申し上げました。

 二見広志 第6回 国際科学映像祭実行委員会事務局長からは、国際科学映像祭について、そしてドームフェスタのイベント概要を紹介いただきました。


 その後、国際光年特別セッションを行いました。国際天文学連合国際普及室の企画で、Sze-leung Cheungさんの進行のもと、「光害(ひかりがい)」について、ドーム映像「Losing the Dark」の観覧で理解を深めました。

 そして、Skype中継でスペースパークと海外を結び、また会場には国際ダークスカイ協会の越智信彰さんにより、光害で引き起こされるエネルギー問題や生態系への影響などの問題を分かりやすく説明していただきました。

 その後の映像作品トレーラー上映では、最新作のドーム映像6本をご覧いただきました。


 初日の特別講演は、ヨーロッパ南天天文台(ESO)のLars Lindberg Christensenさんが、新たにESOで建設を進めているプラネタリウムなどの施設「Super Nova」を紹介し、ESOが製作したドーム映像2本の上映を行いました。研究機関が最新の天文学成果を発信する方法として、プラネタリウムやドーム映像を活用する、最新の活動状況を知ることができました。

 オープニングセレモニーは、今年の国際光年にちなんだ話題、ドーム映像や最新の話題紹介と、国際科学映像祭の魅力を凝縮した日となりました。


 24日と25日は、「ショートプログラムコンテスト」やドーム映像の作品上映で、30本以上の作品を一挙に上映しました。さまざまな感性や視点で作られた映像のメッセージ、また迫力ある魅せ場などに、皆さん引き込まれていた様子でした。

 

特別講演

 作品上映の合間には、ニューヨーク市アメリカ自然史博物館 ヘイデンプラネタリウムのCarter Emmartさんによる特別講演を行いました。天体をさまざまな視点から可視化する「Open space」についてなど、プラネタリウムなどの映像における新たな表現の可能性などの話題を紹介いただきました。

 また、海外作品の上映のなかで、会場にお越しいただいていた、インドネシアのHakim L. Malasanさん、オランダのPedro Russoさんにも作品や現地の話題などを紹介していただきました。



フィナーレセレモニー

 最終日の26日は、ドイツで今年行われた、イエナフルドームフェスティバルで日本人受賞作品の2作品を招待上映しました。

 そして、ショートプログラムコンテストの表彰式、作品上映での会場人気投票上位作品の表彰が行われました。人気投票1位の作品となった「オーロラの調べ -神秘の光を探る-」を制作したKAGAYAさんも会場に駆けつけてくださり、作品への熱い想いを語っていただきました。


 表彰作品の上映後は、閉会行事を行いました。

 主催者を代表して、当科学館の管理運営を行っている公益財団法人郡山市・文化学び振興公社の宗形光章代表理事から、参加された皆さま、作品を出品された皆さま、ご講演いただいた海外はじめ多くの方々への感謝と、今後の科学映像の一層の発展へのメッセージをお伝えし、4日間に渡る行事は閉会となりました。


 参加された皆さま、本当にありがとうございました。また、実施にあたりご協力くださった多くの方々に御礼申し上げます。