郡山市ふれあい科学館では2015年11月10日(火)に、名古屋市科学館が主催し、ブラザー工業株式会社の協力のもと全国7カ所の科学館で開催の、JAXA 油井亀美也宇宙飛行士とのリアルタイム交信イベントに参加しました。
会場から上空約400kmの国際宇宙ステーションに滞在中の油井亀美也宇宙飛行士に質問をするなどして、宇宙への理解を深めました。
イベントの開催にあたり、伊東利幸郡山市ふれあい科学館長から参加の皆様にご挨拶の後、プラネタリウムでの講座を行いました。
今回のイベントのひとつの特徴は、全国7会場がすべてプラネタリウムドーム内で実施する点です。
コンピュータによるデジタルプラネタリウム機能を用いて、国際宇宙ステーションの高精細3Dモデルを投映し、リアルタイムで操作しながら、国際宇宙ステーションの構造や姿を紹介しました。
また、地上から見た国際宇宙ステーションが、星空を移動していく様子なども投映しました。
続いて名古屋市科学館の野田学天文主幹の総合司会のもと、全国7会場を結んで、会場同士の交流を深めました。全国各会場のプラネタリウムの様子や個性ある雰囲気に、笑いあり感嘆の声ありの時間でした。
郡山会場でもカメラに向かって大きく手を振り、同じイベントに参加する全国の皆さんにエールを送りました。
21時になり、NASAの管制室の様子から国際宇宙ステーション内の油井宇宙飛行士の映像と音声が切り替わると、会場からは歓声が上がりました。
そして、油井宇宙飛行士に各会場からの質問を行いました。郡山会場からは中学3年生の遠藤 温仁(えんどう はるひと)さんが、「星々やオーロラは、地球からと国際宇宙ステーションからで、どんな見え方の違いがありますか? また、その違いはどうして起こるのでしょうか?」と質問しました。
油井宇宙飛行士からは、「空気がないため星はまたたかない」こと、「オーロラは足元に見える感じ」と、分かりやすく答えていただきました。
このほか、各会場からの質問や、油井宇宙飛行士からの地球環境の大切さなどのメッセージがありました。
20分間の交信はあっという間に進みましたが、宇宙での体験を踏まえたさまざまなメッセージに、会場の皆さんはいろいろな発見をされたようです。
夜遅い時間でしたが、参加された皆様、本当にありがとうございました。また、実施にあたりご協力くださった多くの方々に御礼申し上げます。
郡山市ふれあい科学館では、今回のイベントをはじめ、今後も市民の皆様に宇宙への興味関心を喚起できる、夢のある事業を展開してまいります。