第7回目の活動は「鉱石ラジオを作ろう」でした。
最初に、黒森先生から「鉱石ラジオ」、そして、「なぜ電源がないのに、ラジオの音を聞くことができるのか?」についての説明がありました。
説明の中には、「バリコン」「イヤホン」「アンテナ」「ダイオード」「アース」など、今回使用する部品の具体的な名称や、小学生にはやや難しい「検波回路」「同調回路」といった言葉も出てきましたが、クラブ員たちは、熱心に話を聞くことができました。特に、黒森先生が小学生の時に、近くの旧松川金山(現福島市松川町)から鉱石を収集し、家にあった「針金」やいろいろな材料を使って鉱石ラジオを初めて作り、音声が流れてきた時のお話は、とても感動的でした。
説明が終了すると、早速製作に取りかかりました。ドライバーを使っての組み立てでは、多少時間のかかるクラブ員も見られました。
製作の最後の活動は、銅線同士をはんだゴテでつなぐ作業です。高温のはんだゴテでやけどをしないよう、集中して作業に取り組み、鉱石ラジオを完成させることができました。
次は、完成したラジオを持って、ビックアイのすぐ前にあるペデストリアンデッキに出て行き(鉄骨造りの構造体の中では、鉱石ラジオは聞こえにくいため)、実際にラジオの音が聞こえるか?を確かめました。「ニュースが聞こえた。」「聞こえない」など、全員聞こえたとまではいきませんでしたが、興奮しながらの活動になりました。
最後に感想カードから二つ紹介します。
「今日、初めてはんだゴテというものを使い、できるかどうか不安に思っていたのですが、先生に手伝ってもらい、けがひとつすることもなく、無事にラジオを作ることができました。外に出て、自分の作ったラジオでニュースをきくことができて、とてもよかったです。」
「はんだづけが楽しかったです。でも、ほとんど聞こえなかったので残念です。今度は、先生から説明があった増幅器を作って、はっきり聞こえるようにしたいです。」
次回は「なつかしい」です。お楽しみに!