S.P.V天文グループ 日食撮影隊
2006年3月29日撮影

2006/04/04


   

 ついにS.P.Vが世界進出?! 天文現象との出会いを求め、各地で現象を捉え続ける天文グループ会員有志が、皆既日食を求めエジプトに出かけました。日食前日には、砂漠に大雨が降るという珍事?にもあいましたが、当日は見事な晴天に恵まれ、皆既日食の観測に成功しました。
 S.P.V天文グループの日食観測隊の捕らえた写真をご紹介しましょう。

   

エジプト・サムールにて撮影 (撮影:齋藤正一) ※時間は現地時間です


12時00分
太陽が隠されてきました。


12時30分
ずいぶんと太陽が欠けてきましたが、まだ地上は
昼とほとんど変わらない明るさです。

 


12時40分
太陽が完全に月に隠された「皆既」の状態です。
普段は見られない「コロナ」が太陽を
包んでいる様子が見られます。


12時42分
月が移動し、太陽の光が端から漏れてきました。
「ダイヤモンドリング」という現象です。

 


12時53分
太陽の力強い光が戻ってきました

 

 日食とは、地球上から見て太陽の前を月が通過することで覆い隠す現象です。

 完全に太陽を覆い隠す「皆既日食」は地球上で見られる範囲が狭いため、非常に珍しい現象といえます。

 次回、日本で皆既日食が見られるのは、奄美大島で2009年7月22日、本州では2035年9月2日となります。

 

 今回撮影された写真は、当分のあいだ科学館内に掲示してあるほか、プラネタリウムの番組でも資料として活用されます。また今回は、同時にハイビジョンカメラで撮影し、気温や湿度なども観測しました。今後の貴重な資料となります。

 S.P.V天文グループでは、これからもさまざまな天文現象を追いかけていきます。お楽しみに!