【S.P.V】マックノート彗星(2007/01/14 撮影)
S.P.V天文グループでは、日没直後の明るい空に輝く「マックノート彗星」の撮影に成功しました。
撮影： 齋藤 正一
2007年1月14日（日） 16時45分 望遠鏡450mmにて撮影 露出1/60秒
円で囲まれた中が彗星（光度約-3.5等）
コメント
マックノート彗星（C/2006 P1）が、太陽に近づいて明るくなっています。
この彗星は、オーストラリアのマックノート(R. H .McNaught)が、昨年の8月に発見した彗星です。発見時の明るさは17等級と暗い彗星でしたが、その後、どんどん近づき、1月12日19時(世界時)には、太陽に0.17天文単位にまで近づいて、金星なみに輝いています。
今後は、太陽のすぐそばなので、直接見ることはできませんが、太陽を監視している太陽観測衛星 SOHO(Solar and
Heliospheric
Observatory)のコロナグラフで見ることができます。SOHOが今まで見つめてきたどの彗星よりも明るい姿を見せる可能性もあります。
なお、マックノート彗星は、近日点通過後、ふたたび太陽から離れるのですが、残念ながら南の空に移動してしまうため、日本などの北半球からは見えないと思われます。
※1月15日の時点でのコメントです。