ホームズ彗星 (17P/Holmes) が急激に増光し、話題になっています。このような急増光はとても希なことで、今後この彗星がどのように変化していくかとても興味深いところです。
写真は、10月25日に郡山市郊外で撮影したものです。
彗星は現在ペルセウス座にあります。見つける目標としては、午後8時頃北東の方角を見ますと明るい星が目に入ります。これがぎょしゃ座のカペラです。このカペラを目印に、腕を前に出して、そのまま、カペラから握りこぶしを縦に2個分(約20度)上がったあたりに、やや明るい星が2つあります。右斜め上がペルセウス座のα星アルゲニブ(1.8等星)で、左側の少し暗い星がホームズ彗星です。
今後急速に暗くなることも考えられますので、できるだけ早い時期に見ていただければと思います。
彗星は、現在2等級なので肉眼でも十分見ることができます。双眼鏡や天体望遠鏡で見ると周りの星に比べて滲んだ感じの星に見えます。今のところは彗星らしい尾などは見えませんが、肉眼で見えるとても貴重な現象なので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
撮影: 齋藤 正一
2007年10月25日 22時56分 42mmF4レンズ+デジタルカメラで15秒追尾撮影(郡山市郊外)