今回「半影月食」と呼ばれる現象が見られました。
月食には3種類あります。月が本影にすっぽりと入ってしまうのを皆既月食、部分的に入ってしまうのを部分月食、本影には入らず半影だけに入るのを半影月食と言います。
今回の月食は半影月食です。半影月食は肉眼ではっきりと確認するのは難しいけれど、食の最大の頃は、何となくふだんの満月より少し暗く、また本影に近い側の月の縁が暗くなっているのが分かります。
また、半影月食では、食の最大の頃に写真で撮影すると、月の片方の縁が暗くなっているのが、はっきりと確認できます。月の縁が本影の縁にどれだけ近づくかにもよりますが、今回の半影月食も、本影に月がかなり近づいたので、食の最大の頃、肉眼でも半影月食の様子が分かりました。
2009年2月9日 23時38分 1000mm・f10 1/50sec 撮影: 齋藤 正一
<写真説明> 本影に近い、月の上が暗くなっているのが分かります。