【開催報告】第10回 科学ツアー「会津−猪苗代:福島県立博物館・野口英世記念館 」

 S.P.V科学ボランティアでは、2013年5月19日(日)に、第10回目となる科学ツアー(自主研修ツアー)を行いました。今回は5名の参加で、会津・猪苗代の史跡・文化施設を見学しました。


 まずは大河ドラマ八重の桜記念館。以前、S.P.V全体講演会で聴講した明治の動乱と新島八重の物語についての展示解説です(ちょっと科学からは離れていますが…)。

 次に県立博物館。企画展は例によって新島八重。ただしこちらは映像やドラマでなく時代を映した史料価値の高いものの展示解説が中心です。
 常設展は福島の古墳時代から近世まで展示されており、疎水や発電の歴史などを学びました。

 昼食(名物ソースかつ丼をいただきました)を挟んで午後は酒造見学@宮泉。米作りから出荷まで製造工程を一つずつ追いかけていきます。科学があるから美味しく出来るのか、あるいは美味しく作りたいがために科学が生まれたのか。きっと科学は自然発生的に生まれたのでしょう。自然の理(ことわり)を知る、文字通り自然科学として。これがヒトの手で技術となり応用されていく、この空間にはこれだけのものが詰まっているのでしょう。


 会津から猪苗代へ、ふらりと猪苗代湖十六橋水門(じゅうろっきょうすいもん)へ。猪苗代湖の湖面水位を調整し安積疎水への流入量を操作する最重要関門。風光明媚な土地にファンドールン氏の肖像もあります。

 最後に野口英世記念館。猪苗代町から会津、アメリカ、そして世界へとはばたいていった細菌学者、野口博士の記念館です。生家から研究材料、研究器具、そして学生時の成績証明書(!)に英世ロボット(!!)まで。すさまじい論文数も最後は人のため社会のため。もう少し長く生きていればきっとノーベル賞だったのでしょう。

(科学ボランティア 熊本)