天文カレッジ 後期講座 第4回 活動報告

平成20年2月20日(水) 見えない宇宙を観る

 天文カレッジ後期講座の最終回も、多くの方にご参加いただきました。また「星空案内資格認定」のレポートの返却などで、ワイワイとにぎやかに開始前の時間が過ぎていきました。今回の講座は、事業課の水谷が担当いたしました。


 

 今回のテーマは「見えない宇宙を観る」です。私たちの目に見える光(可視光)以外にも、宇宙からはいろいろな光がやってきます。これらの目には見えない光から分かってきた宇宙の姿を紹介しました。

 まずは、なじみのある可視光による天文学の発展を紹介しました。その後、電波天文学のきっかけなどを紹介し、光(電磁波)の性質、種類などを紹介しました。可視光以外にも、電波をはじめさまざまな光があることがわかりました。


 

 これらの光で観た宇宙の姿を紹介しました。電波、赤外線、紫外線、X線(もちろん可視光も)で観た姿は、それぞれに特徴があります。参加していただいた皆さんも、講師の話す内容に時折うなずきながら、興味深く天体写真を見ておりました。

 その後、宇宙劇場へ移動し、銀河の中心からやってくる強い電波源の正体を調べに宇宙旅行へ出かけました。その正体とは巨大なブラックホール。目では見えなかった宇宙の姿が、見えない光を「観る」ことで見えてきたわけです。


 天文カレッジ・後期講座では、さまざまな視点から「宇宙」を振り返ってきましたが、今後も星空を見上げながら宇宙の広大な世界を“科学”と“文化”の両面からお楽しみください。

 なお、参加者の中で「星空案内人」を目指す方には、別途補講を開講します。引き続き宇宙をともに楽しみながら、学びましょう!