天文カレッジ第3期講座がスタートしました。天文学にはこれまでにさまざまな論争や、大きく世界観が変わった出来事がいくつかありました。第3期講座では、このような天文学の大きな転機となった発見とそれに関する論争を切り口に、どのように宇宙への理解が深まっていったかをご紹介します。
第3期講座は全部で3回開催されます。今回のテーマは「天動説と地動説」です。まずは紀元前から出発して、人々がどのように宇宙の姿を考えてきたのかをご紹介しました。人は昔からさまざまな思いをめぐらせて宇宙の姿を考えてきました。地球を中心とする説、太陽を中心とする説などさまざまなモデルが考えられては消え、てもいきました。
今回は論争がテーマですので、それぞれの天文学者がどのような人だったのかを紹介したり、その当時の時代背景、歴史、政治情勢なども含めて紹介しました。科学が発展していくためには、人と人との出会いや、さまざまな問題を解決しながら進んでいくことを実感しました。
肉眼で見る世界から、望遠鏡の時代に突入していきます。すると、どんどんと新しい発見が生まれてきました。そして、地動説が人々に受け入れられるようになっていきます。しかし、実際に地球が自転・公転しているという直接的な証拠が得られたのは、ガリレオやニュートンよりも後の時代でした。
今回は、たくさんの哲学者・天文学者たちが登場しました。アリスタルコス、エウドクソス、レギオモンタヌス…などなど、覚えるには一苦労しそうな名前ばかりでしたが、それぞれの思想やエピソードなどを交えていき、ドラマチックに当時の天文学を楽しんでいただきました。
次回は2月12日(水)「天の星が地上に降りた時代〜写真技術と分光〜」をテーマに行います。いよいよ太陽系の外側の世界、銀河系や外側の銀河について目が向けられるようになっていきます。