天文カレッジ 第3期講座 第3回 活動報告

新天体発見の歴史と恒星進化 2016年3月2日(水)

 天文カレッジ第3期講座の第3回目は、新天体の歴史をたどりながら、恒星の進化の過程を紹介しました。

 

 はじめに、古代から現代までの天体の発見の歴史を発見した人物のエピソードを交えながら見ていきました。最初は恒星や惑星という概念しかありませんでしたが、ガリレオ以降に望遠鏡が誕生してくると、天王星や衛星の発見、さらには系外銀河の発見などがあり、宇宙の世界観が大きく変わりました。

 こうして様々な天体が見つかってくると、一つの星や銀河でもいくつかの種類があることが分かっていきます。その特徴を解明するところから天文学や物理学が発展し、様々な発見がノーベル賞へとつながっていきました。


 後半は、恒星の進化に注目をして、白色矮星や中性子星、ブラックホールなどの発見の歴史や構造を見ていきました。これらの研究は、物理学を急速に発展させるきっかけとなりました。特に、白色矮星・中性子星・ブラックホールは、理論的に予測されるところからスタートしましたが、その後の観測によって存在が証明されてきました。

 このような大きな発見があるのは、宇宙が地上では再現できないような極限の環境にあるためです。宇宙を調べることで、また新たなノーベル賞の受賞者が生まれることでしょう。

 今回は、難しい言葉も出てきましたが、かつての天文学者や物理学者の考えや歴史に少しでも興味を持っていただければ幸いです。


 次回は、3月16日(水)に「素粒子と宇宙の姿」をテーマに行います。