【開催報告】日本南極観測50周年記念「南極の氷展」

 
 郡山市ふれあい科学館では、平成19年5月3日(木)から5月6日(日)まで、毎年のゴールデンウイーク期間恒例となりました「南極の氷展」を開催しました。

 今年は、日本が南極観測をはじめてからちょうど50周年にあたり、これを記念して規模をさらに拡大! 南極に関する貴重な資料なども展示いたしました。

 

 南極の氷は、自衛隊福島地方協力本部から贈呈されました(贈呈セレモニーのようすはこちら)。そして貴重な関連資料は、国立極地研究所と、こおりやまっ子に地球科学を普及する市民活動団体「Do!!Science Gp.」(代表 渡邉 純子さん、写真左)にご協力いただきました。

 また、国立極地研究所 神沼 克伊名誉教授には、様々なバックアップをしていただきました!


 

 南極大陸の概要とともに昭和基地付近で採取したルビーとサファイアの原石2種。

 ゴンドワナ超大陸で南極とスリランカがつながっていた証明です!地球の歴史を岩石が伝えてくれます。


 

 南極のいきものコーナーでは、コウテイペンギンのフリッパーが登場! 翼の部分が本物なのです。

 触れたことのないペンギンの翼の剥製に、みんなビックリしていました。


 

 宇宙のおくりものコーナーには、オーロラの写真パネルと、日本の南極観測隊が採取した、たくさんの南極隕石のうちの2種類を展示しました。

 てんこもりの南極資料展示に、来館者のみなさんはとても驚いているようすでした。


 

 南極の氷タッチングコーナー。耳をすますと、太古の空気がはじける音が聞えます。

 氷にふれたみなさんは、思い思いにそれぞれの南極を感じていたようです。

 


 日本の50年に渡る南極観測などにより、オゾンホールや南極隕石の発見、氷柱ボーリングによる科学的な分析で、地球の環境について詳しいことが分かってきました。 南極大陸は地球環境の危機についてのメッセージも私たちに伝えてくれています。 そのメッセージを受け、私たち自らが地球環境について、もっと身近なところから考え、行動していくことが大切です。