平成21年1月17日(土)の午後6時すぎ、国際宇宙ステーション(ISS)が日本上空を通過するのに合わせ、ISS観望会を開催しました。
ISSは地上から400km上空の宇宙を飛ぶ実験施設です。地球を約90分で一周しており、時折日本上空を通過しますが、条件が良い場合には肉眼でその様子を見ることができます。
予報では午後6時7分から10分までの間、南西の空から頭上近くを通り東の空に動いていく、ということでした。
ISSを待っている間は天体望遠鏡を出して、一番星の金星を観察しました。とても明るい金星を望遠鏡で見ると、丸ではなくて半分になっている姿が見えました。
まるで半月のような姿に、多くの方が驚いておりました。
また、ISSや日本の実験棟「きぼう」についてパネルを使って解説を行い、まもなく見えるISSについて紹介していきました。
だんだんと駅前に人が集まってきます。そして、午後6時7分すぎ、南西の空に明るく輝く光が…!ついにISSが見えました!ゆっくりと頭上を通りながら、明るさもだんだん明るくなり、金星ぐらいのとても明るい輝きを放っていました。
その後、東の空へゆっくりと動いていき、すーっと消えていきました。その間、およそ3分間でしたが、みなさんと夜空を見上げ、宇宙への思いを一緒に共有することができました。
科学館では2月末まで、プラネタリウム一般番組「宇宙の実験室 〜国際宇宙ステーション実験棟〜」において、ISSやきぼうのミッションの紹介や宇宙での実験の様子を生解説で紹介しております。
番組の最後には、昨年6月に宇宙へ行き、きぼうの船内実験室を取り付けた星出彰彦宇宙飛行士から、来館されたみなさんへのメッセージを紹介しております。みなさんぜひお越しください!
画面中央上にある3つの光の筋がISSの軌跡です。
(3枚の写真を合成してあります)
ビッグアイビルの右上に見える白い線がISSです。
白くもやもやしたものは雲の流れです。