日本では25年ぶりとなる金環日食、しかも金環帯が日本を縦断するということで、たいへん話題となりました。郡山市ふれあい科学館では郡山駅前広場などを会場に、金環日食観望会を開催しました。
当日は、朝から曇天模様で太陽が見えない状況でした。それでも、天候の回復を信じて、朝の5時から準備を進めていました。
観望会が始まる6時30分ごろになると、徐々に参加者が集まってきました。
太陽が現れるまで、ピンホールの工作や日食についてのお話をしたり、別会場の中継を見たりしながら待っていました。
工作コーナーでは針で小さな穴を空け、ピンホールによって日食を観察するカードを作成しました。
日食の仕組みや駅前での見え方の紹介、他会場の中継を見ながら天候の回復を待ちました。
映画「天地明察」公開記念の金環日食キャンペーンに当館も協力し、郡山駅前をはじめ熊本、香川、京都、東京の5か所からの日食中継を行いました。
日食は西から始まります。香川や京都から送られてくる細い太陽の姿を写真に撮ろうとする方もいらっしゃいました。また、東京からは雲間から出てきた金環日食の映像が送られ、会場は大いに盛り上がりました。
残念ながら、金環日食の時間が過ぎてしまい、がっかりしていたその時、雲の向こうに太陽の姿が!
待ちに待った日食の観察です。9割以上欠けた細い太陽の姿を見て、会場からは大きな歓声が上がりました!
その後は、徐々に天候が回復していき、太陽が見えるようになってきました。
雲が薄くなってきて、太陽が明るく見えるようになってきたため、直接太陽を見るのはやめて日食グラスを使用するよう呼びかけました。
色々な日食グラスで太陽を見比べたり、他会場の様子を見て、欠け方の違いを比べたり、部分日食を楽しむことができました!
撮影日時:平成24年5月21日(月) 8:00〜9:00ごろ
機材:Canon EOS 5D MarkII + タカハシFS128
太陽撮影用フィルター使用
※クリックで拡大します。
2階のデッキでも日食を観望しました。駅前広場と2階を合わせて、約1,000人もの皆様にお越しいただきました!多くのご参加、本当にありがとうございました。
次回、郡山で見られる日食は2016年3月9日になります。このときは、23%ほど太陽が欠ける部分日食です。郡山で金環日食が見られるのは2386年10月24日で、二本松市付近を金環帯の北限界線が通っています。
そして、6月4日(月)には部分月食、6月6日(水)には金星の太陽面通過と天文現象が続きます。ぜひ、お楽しみください!