科学の広場

空飛ぶ種!〜ボランティアの会が工作教室〜

 ふれあい科学館21階に「わくわくカウンター」と呼ばれるコーナーがあることをご存知ですか? ここでは、スペースパークボランティアの会・科学グループの皆さんが、土曜・日曜・祝日の10時から15時30分まで、科学工作教室を開催しています。(※都合によりお休みする場合があります)



工作「空飛ぶ種!」に使う材料

 

 工作メニューは2カ月ごとに新しいものが考えられ、子どもたちはボランティアの熱心な説明を聞きながら夢中になって工作を行っています。

 今月の工作は「空飛ぶ種!」。植物の種にはさまざまな形があります。マツの種は、種の本体に1枚の翼を付けていますが、ポプラやヤナギは、翼の代わりに綿毛を付けています。このような翼や綿毛は、単なる飾りではなく、木から落下する際、種が回転し、落下速度を遅くして滞空時間を長くします。滞空時間が長くなれば、風の力を借りてより遠くへ散らばり、広い範囲で仲間を増やすことができるのです。

 今月の工作では、このような仕組みを、種の模型を作ることによって遊びながら学習します。



スペースパークボランティアの活動の様子

 
 スペースパークボランティアの会には、科学工作を行う科学グループのほかにも、案内サービス、鉄道ジオラマ、天文の各グループがあります。ボランティアと言うと、難しく参加しにくいイメージがありますが、そんなことはありません。ここでボランティアについて簡単にご紹介しましょう。

 ボランティア活動とは、学生や社会人、主婦など、年齢や性別に関係なく、ライフスタイルにあわせて自由に参加できる活動です。「ボランティア」の語源は、自由意志を意味するラテン語「voluntas(ウォランタス)」だと言われています。現在では、無報酬で自発的に社会事業活動へ参加する人を、ボランティアと呼んでいます。

 ボランティア活動は金銭的な報酬を期待して行う活動ではありません。しかし、お金では得られない「感動」や「喜び」「充足感」を得ることができます。そして、多様な職種、年齢、価値観を持つ人たちと触れ合うことで、学校や職場では得られない「出会い」や「発見」があります。


 また、ボランティア活動を行うには、活動に関する知識や技術習得のための学習が必要となり、生涯にわたり学び活動する「生涯学習」の場でもあります。ボランティア活動を通して自らを高めていくことができるのです。

 ボランティア活動を始めるきっかけも、場所もさまざまです。ボランティア活動をあまり難しく考えず、身近なところから活動してみませんか?

【新規ボランティア募集】

 郡山市ふれあい科学館では、4月30日まで新規ボランティアを募集しています。子どもと接することが好きな方、ボランティア活動に興味のある方は、ぜひお問い合わせください。電話は 024(936)0201 です。

(事業課 後藤 利貴)

2009年3月19日 福島民報新聞 情報ナビ タイム「スペースパーク便り」より