今回は家で簡単に作れるカラーキャンドルを紹介します。準備する材料は、サラダ油(アルミカップ6分目くらい)、油固化剤大さじ1杯、着色剤(クレヨンを細かく刻んだものでも良い)適量、片手なべ、割りばし、アルミカップ(厚手のものが良い)、たこ糸3センチです。
サラダ油から作った色鮮やかな「カラーキャンドル」
まずは、サラダ油、油固化剤、着色剤を片手なべに入れ、かき混ぜながら加熱します。油固化剤が溶けて全体が透明になってきたら、アルミカップに流し入れます。この時アルミカップが非常に熱くなるので、素手でつかまないように注意してください。最後にたこ糸がキャンドルの中心になるように、半分に割る前の割りばしのすき間にはさんで、カップの上に置きます。そして冷めて固まったら完成です。早く固めたいときは、金属のトレーに水を入れ、その中にキャンドルを入れて冷やしてください。
この工作は、作る時や実際に使用する時に火を使いますので、必ず大人の人と一緒に行ってください。そしてこのキャンドルはアルミカップに入れたまま、お皿や灰皿の上に載せて使用してください。
ところでみなさんは、物が燃えるためには何が必要か知っていますか。燃えるためには、燃えるもの、酸素、点火に必要な温度の三つが必要になります。これを「燃える三要素」といいます。そして物を燃やすと炎ができますね。炎は炎心、内炎、外炎の三つの層に分かれていて、外側にいくほど温度が高くなっていきます。
では、キャンドルはどのように燃えているのでしょうか。キャンドルの芯に火をつけると、熱によって火の近くのキャンドルが溶けて液体になります。溶けた液体は芯を伝わって上がっていきます。これを「毛細管現象」といいます。この間に熱せられて気体となり、酸素と結び付いて燃えるのです。
今回は新しい油を使用しましたが、廃油でもこのキャンドルを作ることができます。ぜひチャレンジしてみてください。
(郡山市ふれあい科学館 事業課 福澤 世依子)
2009年8月14日 福島民友新聞 郡山版「夏休み工作教室 科学で遊ぼう!!」より