皆さんは「コンピュータグラフィックス(CG)」と聞くと、どんなものを連想するでしょうか? おそらく、映画などに出てくるリアルな映像を思い浮かべる方が多いと思います。CGとは、コンピュータで画像を制作すること、または制作された画像となります。
人気を集めた前回のコンピュータグラフィックス展
最近では、すべてCGで制作されたフルCG映画なども上映され、私たちを楽しませてくれています。CGは、画像や映像制作に欠かせない技術として、映画やアニメ、ゲーム、アートなど、幅広く活用されています。
科学館では毎年、CGアートの作品展「コンピュータグラフィックス展」を開催しています。第10回となる今年のテーマは、「宇宙基地をつくろう!」です。小学生以下の部、中学生の部、一般(高校生以上)の部の3部門で、10月3日まで作品を募集しています。
作品1 前回、大賞となった「コスモス・デート」
これを機に、ぜひCG制作に挑戦してみてはいかがでしょうか。初めて挑戦する方は、パソコンにあらかじめ付属しているペイントソフトなどを使うと、お絵描きを楽しむような感覚で簡単に描くことができます。「鉛筆」や「エアブラシ」「塗りつぶし」など、いろんな機能を使って、自分だけの宇宙基地を想像しながら、制作に取り組んでください。
言葉だけではイメージがわきにくいと思うので、前回(第9回)の受賞作品を紹介します。募集作品テーマは「宇宙動物園へ行こう!」でした。
作品1は【大賞】名誉館長賞の「コスモス・デート」(熊谷 浩美さん作)。かわいい宇宙人たちが住む惑星で、恋人たちが宇宙動物園を眺めている様子を描いた作品です。宇宙人たちが恋人たちを優しく見守っているような温かさが感じられ、とてもドラマチックですね。
作品2 前回、準賞の「ねこ星雲の動物園」
作品2は【準賞】スペースパーク賞の「ねこ星雲の動物園」(遠藤 遥さん作)。ねこ星雲にいる星の動物たちを描いた作品です。動物のタッチがとても柔らかく、背景色とのバランスが美しい作品です。
このほかにも、素晴らしい作品がたくさんあり、科学館ホームページでこれまでの全受賞作品を紹介しています。小・中学生の夢があふれる作品から、一般の部の高度なCG技術を駆使した作品まで、いろいろな作品があって、見ているだけで楽しくなります。
今回の優秀作品は、10月28日から来年1月16日まで、科学館の22階 展望ロビー(無料)に展示します。また、10月28日から11月3日には、一般審査として来館者の皆さんによる人気投票を行います。ぜひお気に入りの作品に投票してください。一般審査は科学館ホームページからも行うことができます。
コンピュータグラフィックス展の応募方法は、科学館ホームページまたは電話などでご確認ください。
2010年7月29日 福島民報新聞 情報ナビ[たいむ] 「スペースパーク便り」より