[1] カリウムミョウバンの結晶
皆さんは「結晶」を見たことがあるでしょうか?私たちの身の周りには、人工的につくられた金属製品や天然の宝石、それに食塩のような調味料など、実にさまざまな結晶があります。
結晶とは、物質をつくっている分子が規則正しく並んでいる状態をいいます。そんな結晶を自分の力で作る自由研究を紹介しましょう。作るのは、カリウムミョウバンの結晶です(写真[1]参照)。
用意するものは、カリウムミョウバンの粉末と粒(薬局等で手に入ります)とその粒をつるす糸、そして、透明で深めの容器です。
[2] 結晶づくりの様子
手順は、まず結晶を作りやすくするためにカリウムミョウバンの粒を糸の端に結びます。次に、その粒をプラスチックのコップの中につるします。その際に、粒がコップの底に触れないようにします(写真[2]参照)。そのコップへ、カリウムミョウバンの粉末を溶かした水溶液を入れ、粒が水溶液中に入る水位に調節します。あとは、粒のまわりに結晶ができるのを待つだけです。毎日時間を決めて、結晶の大きさを測って成長の様子を観察しましょう。その時に、定規などを当てて写真を撮っておくと、まとめる時に便利です。
余裕があれば、塩や砂糖などの結晶も作ってみましょう。できあがった結晶の大きさや成長の様子などを、カリウムミョウバンと比較すると、自由研究としてさらにまとめやすくなります。
(郡山市ふれあい科学館 事業課 梅本 顕史)
2010年8月15日 福島民友新聞「夏休みに挑戦しよう!おもしろ自由研究」より