[1] ヨウ素溶液で紫色に変わった小麦粉と米
皆さんは「デンプン」を知っていますか?植物は「光合成」で、デンプンを作り、養分にしています。植物だけではなく、私たちもデンプンを毎日、さまざまな形で食べています。
デンプンが含まれているものを調べるには、「ヨウ素溶液」という薬品を使います。ヨウ素溶液をデンプンにつけると紫色になるので、どんなものにデンプンがあるかがわかります。自由研究で実験する時は、茶色のうがい薬を水で約20倍に薄めるとヨウ素溶液の代わりになります。
では、毎日食べている「米」とパンやめん類の材料の「小麦粉」で実験してみます。デンプンはあるのでしょうか?ヨウ素液をつけると写真[1]のように紫色に変わったので、この二つにはデンプンが含まれていることがわかりました。米も小麦も、もともとは植物の「実」の部分です。ほかの植物や野菜でも実験してみてください。写真[2]のソーセージのように、肉が材料の加工食品でもデンプンが含まれているものがありますので、探してみてください。
[2] 意外な食品にもデンプンの反応が見られます
ヨウ素溶液で反応があったものは、時間が経つと紫色が消えてしまうため、実験終はすぐに結果を写真やスケッチで記録してください。そして、反応があったものとなかったものとの違いや共通点など、実験してわかったことをまとめてみましょう。ほかにも実験で疑問も出てくると思います。保護者と一緒に本などで詳しく調べてみてください。
(郡山市ふれあい科学館 事業課 渡辺 正和)
2010年8月16日 福島民友新聞「夏休みに挑戦しよう!おもしろ自由研究」より