日食についてくわしく知ろう!
〜10月14日の部分日食〜

2004/10/08


 

 平成16月10月14日(木)に、太陽が部分的に欠ける「部分日食」が見られます。まもなくやってくる日食の前に、日食とはいったいどういう現象なのか、くわしく見てみることにしましょう。

 


金環日食の様子。この写真は2002年6月11日、テニアン島にて。(写真撮影:国立天文台 福島 英雄氏)

日食とは?

 太陽の前を月が横切ると、日食が起こります。日食には3種類あります。 見かけ上、月が太陽より小さくなる場合には太陽がすべて隠れず、リング状に太陽がはみ出して見えます。これを「金環日食」と言います。

 逆に、月のほうが太陽よりも大きくなる場合には、太陽がすっぽりと隠れるようになり、これを「皆既日食」と言います。

 このほかに、太陽の一部だけが月によって隠される現象が起こります。これを「部分日食」と言います。10月14日の郡山市では太陽が約30%欠ける部分日食になります。

 

平成16年10月14日の部分日食

欠け始め

午前10時39分頃

食の最大

午前11時38分頃
(約30%欠ける)

欠け終わり

午後12時36分頃

次回の日食

 次に日本で見られる日食は平成19年3月19日ですが、日本の一部地域でしか見ることができず、郡山では見ることができません。郡山で見ることができる次の日食は、平成21年7月22日になります。


皆既日食の様子。月によって太陽がすっぽりと覆われています。周りの白く輝いている部分はコロナと呼ばれ、太陽の爆発現象によって太陽の外側に高温のガスがふきとばされている部分です。2001年6月21日、アフリカのザンビアにて。
(写真撮影: 国立天文台 福島 英雄氏)

 

どうして日食はめずらしいのか?

 太陽、月、地球が一直線に並ぶのは、それほどめずらしいことではないように思えます。では、なぜ日食はなかなか起こらないのでしょう? それは、地球が太陽の周りをまわる軌道の面(公転面)に対して、月が地球の周りをまわる軌道の面がある傾斜を持っているためです(正確には5.1度)。このため日食はなかなか起こることがなく、今年の日食も郡山では約2年ぶりとなります。

 


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