星の広場

世界天文年 宇宙の魅力(4)「流れ星楽しもう」

 輝く星たちの間を横切る一筋の光…。「流れ星を見たい」「願いを伝えたい」と、流れ星は人気のある天文現象です。特別な道具はいらず、気軽に楽しむことができます。夏から秋にかけては、流れ星が比較的多く、見る機会が増える時期です。ちょっとしたコツやポイントを知って、星空を見上げてみましょう。



昨年のペルセウス座流星群の様子
(倉敷科学センター・三島和久氏撮影)

 流れ星を見るには、「夜明け前に見上げること」「視野に街灯などの明るい光が入らないこと」「寝転がるなどして、空を広く見ること」をまず心掛けましょう。

 流れ星は毎日見られます。そしてその数は、夜中から夜明けにかけてだんだん増えていきます。星のよく見られる場所でしたら、夜明け前に5〜10分ほど空を見渡していると、ほぼ確実に見られるでしょう。

 また、私たちが普段暮らしている場所でも、夜が更けるにつれて、意外と多くの星が見られることに気がつきます。夜明け前に昇る冬の星座の姿も楽しめます。昨日ご紹介した星の見かたに気をつけるとよいでしょう。

 流れ星はいつ、どこに見られるかが予想できません。じっくり空を見渡し、星空を楽しみながら、気長に待つことが大切です。

 さらに、大きなチャンスとして「流星群の時期に見ること」があります。お盆のころ、8月13日をピークに「ペルセウス座流星群」が毎年、この時期多くの流れ星を見せてくれます。今年は月の光が空を照らすのが残念ですが、それでもいつもよりは多くの流れ星が見られます。これ以外にも、いくつかの流星群が見られます。


 
 流れ星の正体は地球に飛び込む小さなチリですので、光る時間はせいぜい1秒ほどです。願いごとは短めに!

 
(郡山市ふれあい科学館 事業課 安藤 享平)

2009年7月25日 福島民友新聞 郡山版「世界天文年 宇宙の魅力」より