2012年は様々な天文現象がありました。中でも5月21日の早朝には日本全国で金環日食または食分が大きな部分日食という珍しい現象が見られるということで話題となりました。2012年を振りかえるニュースなどでも大きくとりあげられています。そこで、当館では「ふくしま日食観測隊」の隊員からの報告をもとに作成した「観測マップ」と集計結果をまとめて、展示を行います。
観測隊員の報告をもとに、福島県内でどのあたりまで金環日食が見られたかを示す境界エリア(限界線)を求めた結果を掲示するほか、日食当日の様子や日食の写真なども展示いたします。ぜひ、日食という現象を通して、2012年を振り返ってみてください。
福島県の観測マップ
地図上の線は金環日食が見られる北限の予報線(限界線)です。相馬・南相馬市付近では限界線の南北で部分日食(ピンクのシール)と金環日食(黄色のシール)がきれいに分かれました。
限界線は間違いなく福島県内を通っていたようです。
郡山市街地の観測マップ
細かく見ると、国立天文台による予報線(青い線)から南へ7km程度のエリア(青い帯)の中に限界線があったらしいということが分かりました。ぜひ、科学館で観測マップをご覧ください。