2013年春、「パンスターズ彗星」が日本でも見られそうです。私たちが気軽に見られる明るさになる彗星は数少なく、貴重なチャンスです。また、今年の秋には「アイソン彗星」も見られそうですので、今年は星空を見上げる楽しみに、彗星も加えてください。
スペースパークでは、今後も最新情報を紹介していきます。
パンスターズ彗星は、3月中旬から日本でも見ることができるようになります。明るさは3月初めに南半球で観測されたときは3等級でしたが、彗星の明るさは突然変化することがあります。3月10日に彗星は太陽に一番接近(近日点通過)しますが、その前後で明るさが大きく変わる可能性もありますので、しばらくの間は天気の良い時、観察にチャレンジしてみてください。
★いつ・空のどこを見ればいいの?
彗星を見るには
・空のどの場所に見られるか(方角、高さ、星座の中での位置)をつかんでおきましょう。
(以下の「日本天文協議会 パンスターズ彗星を見つけよう」のページに詳しい情報が掲載されています。)
空での場所を探す目印としては
・3月13日は月のすぐ近く、3月14日は、月から下に視線を下したところに見られます。
・4月上旬は秋の四辺形とカシオペア座の間(アンドロメダ座付近)に見られますので、探す目印になりやすいでしょう。
★どんな場所で見ればいいの?
パンスターズ彗星は、3月中旬から下旬は夕方の西の空で見られますが、高度が低く、日没30分後のまだ空が薄明るい時間で10度ほどで、星が出そろう頃には沈んでしまいます。4月が近くなる頃には夜明け前の空でも見られるようになります。彗星の明るさにもよりますが、
・西の空、東の空が低くまで見られる場所で観察しましょう。
なお、夜明け前の空では、4月になると彗星が高く見られるようになり、まだ星のよく見られる時間から観察できます。その頃は少しずつ彗星は暗くなっていると考えられますが、夕方より夜明け前のほうが星はきれいに見られますので、春休みの間は、早起きをして観察してみてはいかがでしょうか。
★彗星をうまく見つけるにはどうすればいいの?
パンスターズ彗星は星座の中で明るい星が少ない場所を通っていきますので、星を目印に探すのが難しいでしょう。
・双眼鏡を使い、彗星の見られる場所をゆっくりとたどっていくことで、ぼんやりとした彗星の姿が捉えられるチャンスが高くなります。
・遠くの景色や明るい星を見て、星に目や双眼鏡のピントを合わせることも、見つけやすくするコツです。
パンスターズ彗星は、比較的「コマ」と呼ばれる頭部がはっきりと見られる特徴があります。まず彗星のコマの部分を見つけ、尾が見られるか、じっくり観察してみましょう。
プラネタリウム一般番組でも、パンスターズ彗星の見え方や情報をご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
<彗星に関する詳しい情報は、以下のページをご覧ください>
●日本天文協議会
パンスターズ彗星を見つけようキャンペーンのページ
●国立天文台
パンスターズ彗星のページ
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2013/panstarrs.html
●彗星を見よう!
2004年に当館で開催した全館企画「彗星スペシャル」のページです。
彗星全般の紹介のほか、※2004年当時の情報もありますので、ご了承ください。