郡山市ふれあい科学館では、館全体で「月」について特集する全館企画「月の科学」を平成20年12月6日(土)から翌年1月18日(日)まで開催いたします。
この全館企画のオープニングイベント「月の石がやってきた!」を12月6日(土)に開催いたしました。今回の目玉は、アメリカ航空宇宙局(NASA)より借用した「月の石」です。月の石のお披露目と、月探査についての講演を行いました。
会場には、満席となる220人の皆さんにお越しいただきました。
まずは主催者を代表して原正夫郡山市長より、「世界天文年に先駆けてNASAより借用した月の石をはじめ、月についてのさまざまな展示を楽しんでください」と、ご挨拶をいただきました。
続いて、松本零士名誉館長のビデオメッセージでは、「いつか必ず月へ行ける日がやってきます。みなさんも夢と希望を抱いてください」と、メッセージをいただきました。
そして、いよいよ「月の石」のお披露目です。アポロの宇宙飛行士が月面で石を採掘している映像を紹介していると、宇宙劇場に宇宙飛行士が登場し、黒い幕に覆われた台を運んできました。
期待が高まる中、いよいよ除幕! 本物の月の石が目の前に現れると、会場から大きな歓声があがりました。
(写真右より、佐藤頼欣 財団法人郡山市文化・学び振興公社専務理事、木村孝雄 郡山市教育委員会教育長、原正夫 郡山市長、春山純一先生、佐藤秀一 郡山市ふれあい科学館長)
そして、月探査についての講演です。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の春山純一先生より、「月探査の現在・過去・未来」というテーマでお話をしていただきました。
春山先生は日本の月周回衛星「かぐや」の観測装置を使って、月の研究をされています。講演でも、かぐやの撮影した最新の画像や動画を披露していただきました。
また、最後には質問コーナーを設け、春山先生に直接質問ができる機会がありました。会場からは、月の重力や月の石の年代についての質問があり、春山先生は一つ一つの質問に丁寧に答えてくださいました。
質問コーナーではすべての人に質問していただくことができなかったのですが、イベント終了後に、ホワイエにて追加の質問コーナーを開催してくださいました。
ここでも、質問をしようとたくさんの皆さんが春山先生の前に並び、月や宇宙についてのいろいろな話題が飛び出していました。
春山先生、とても興味深いお話、そしてたくさんの質問にもお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
全館企画は1月18日(日)まで開催しています。みなさんぜひ本物の月の石を見に来てくださいね!