宇宙劇場機器案内
郡山市ふれあい科学館の星空を映し出す機械(光学式プラネタリウム)は「スーパーヘリオス」と呼ばれる、ハイスペックなプラネタリウム投映機です(現在、日本で4台しかありません)。
このプラネタリウムは、星がとても明るくシャープに輝くことが大きな特徴です。そして、肉眼で見られる星は6等星までのおよそ8,000~9,000個ほどですが、このプラネタリウムでは7.9等星までの38,000個の星空、そして天の川を含めれば約65万個の星たちを表現できます。都会の星空から宇宙空間で見た星空まで、さまざまな星空を表現することが可能です。
また、郡山や南極など世界各地の星空を、さらには過去や未来の星空も再現できます。プラネタリウムの番組の中でも色々な場所や時代へでかけますので、ぜひご覧ください!
ギネス認定!
2002年1月、「地上から世界で一番高いところにあるプラネタリム(地上高104.25メートル)」としてギネスにも認定されています。写真はギネス認定書です。
その他の機器(システム、ライトほか)
全天ビデオシステム
プラネタリウム投映機の前後に取り付けられた2台のビデオプロジェクターから、フルハイビジョンの約8倍の解像度で、スクリーン全体に映像を映し出すことができます。
このシステムは「バーチャリウム2」と呼ばれるものです。2012年から稼働しており、2024年にバージョンアップしました。映像を映し出すコンピュータには、いま私たちが理解している、あらゆる宇宙のデータが入っています。さらにネットワークを経由して、最新の天体データを取得することが可能です。
操作しながら、それらのデータを用いて映像を映し出す「デジタルプラネタリウム」機能も備わっており、星たちの間を旅したり、宇宙138億光年までの旅が自在にできます。
コンソール
この宇宙劇場の器機を操作する「コンソール」です。あらかじめプログラムを作成して投映する場合もあれば、このたくさんのスイッチを操作しながらお話することもあります。
ムービングスポットライト
この宇宙劇場にある隠れた器機が、劇場の両サイドにある「ムービングスポットライト」です。コンサートなどに用いられる光の演出を、この宇宙劇場でも可能にしました。
また星座絵や、さまざまな絵を動かしながら映し出すこともでき、楽しい星空の世界を作り出すこともできます。
宇宙劇場の多目的利用の一つとして、このムービングスポットライトにより、光と宇宙の融合した、幻想的な空間を創造したイベントなどを行います。
リア投光室
宇宙劇場の後部に、ガラス張りの部屋があります。ここには色々な投映機がセットされていて、写真や説明図を投映するほか、流れ星や稲妻なども投映できます。
場内カメラ
宇宙劇場内に設置されたカメラで、場内の様子を撮影します。2001年の開館以来設置されていましたが、2024年に高解像度の新しいカメラになりました。コンサートで出演者の様子をアップにしてスクリーンに映し出せるほか、オンラインのイベントで場内の様子を配信することが可能です。