施設のあらまし
設置目的
当館は、宇宙の時代といわれている21世紀において、人類が羽ばたこうとしている広大な宇宙やそれを支える様々な科学などに触れ、子どもから大人までの幅広い年代の皆さんに、宇宙や科学に対しての夢や希望を育むとともに、多くの皆さんがこの場に集い、様々なふれあいを通じて、市民文化が向上することを目指しており、具体的には、以下の目的で設置した施設となっています。
(1) 理科離れ、科学技術離れへの対応
近年の子どもたちの理科離れや科学技術離れに歯止めをかける県内初の本格的な理工系科学館を建設し、楽しみながら学べるような施設とする。
(2) 市民の生涯学習意欲への対応
科学技術の普及を通じ、多世代の市民が利用できる生涯学習施設として活用する。
(3) 都心部の回遊性と集客
21世紀の郡山を象徴する高層ビル"ビッグアイ"のシンボル施設として設置し、回遊性と集客力を向上することにより、市街地の活性化を図る。
運営方針
基本コンセプト |
宇宙の中のわたしたち わたしたちの存在する宇宙とわたしたちの関わり |
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基本テーマ |
地球人から宇宙人へ 地球人も宇宙に存在する宇宙人の一人であることをさまざまな宇宙的体験で認識し、宇宙の視点から地球人であることを再認識 |
上記のコンセプトやテーマのほか、施設設置の目的等を達成し、常に成長する科学館"グローイング・ミュージアム"を実現するため、以下のポイントを重視した施設運営を図っています。
ポイント1 科学する心を喚起する科学館
科学に関する一通りの知識を理解させる情報発信を重視した「完結型の科学館」から、能動的・主体的な活動を促し、無関心層にもアピールできる参加者の視点を重視した「科学する心を喚起する科学館」へと成長することを目指しています。
ポイント2 コミュニケーション重視の科学館
体験性やインタラクティブ性を重視し、機械的に情報を発信する「展示情報重視の科学館」から、人と人とのコミュニケーションを通じた知的体験により情報を発信する「コミュニケーション重視の科学館」へと成長することを目指しています。
ポイント3 ボランティア参加型科学館
科学館が一方的に運営体制や案内、安全管理等を行う「サービス型の科学館」から、経験や知識の有効活用、市民交流の活性化等の視点を取り入れた「ボランティア参加型の科学館」となることを目指しています。
また、来館者や地域と科学館が有機的に結びつき、レベルを向上することができるよう、以下の視点を重視した事業展開を行っています。
【無関心層】
展望ロビーの一般利用者のほか、郡山駅や商業施設の利用者など、特に宇宙や科学に興味のない無関心層に対しては、遊び感覚で宇宙や科学を楽しむことができ、興味を喚起させる事業展開を図ります。
【関心層】
子ども連れの家族や小中学校等の団体など、宇宙や科学というテーマに興味をもって来館する関心層に対しては、テーマ性のある番組や参加体験型の展示のほか、講演会やワークショップなどを通じて、関心の度合いを高める事業展開を図ります。
【探求層】
宇宙や科学に興味があり、自らその先にあるものを追求する探求層に対しては、目的に応じてデータ化された情報の提供や専門機関等からの情報支援等により、様々な知的欲求を満足できる事業展開を図ります。