渡部潤一 名誉館長紹介
名誉館長 渡部潤一先生
当館の名誉館長は、福島県出身の天文学者 渡部潤一先生です。
開館前から科学館のさまざまな活動にご協力いただき、2022年10月7日に名誉館長に就任されました。
-渡部潤一名誉館長から皆さんへのメッセージ-
福島には智恵子抄にあるような「ほんとの空」がまだ残されています。そんな美しい空をしばらく見上げてみてください。昼なら形を変えながら流れていく雲や夕方なら山の端に真っ赤になって沈んでいく夕日。運が良ければ、雨上がりの虹。そして夜には暗闇で輝きを放つ星々や月...。
空だけでなく、自然のさまざまな現象に興味を持ったら、ぜひ科学館に足を運んでみてください。宇宙のこと、地球のこと、身の回りの自然のことを学べるだけでなく、人間が生み出したロケットや鉄道などの科学技術に触れ、時には遊びながら楽しく学ぶことができます。
そして科学館の目玉の一つでもある、ギネス記録を持つプラネタリウムで、ぜひ宇宙を体験しましょう。そこで宇宙の壮大さを知り、星たちの永劫の輝きに思いを馳せれば、地球に生まれた奇跡を感じ、社会の中で生きていく人間としての「ふれあい」の大切さも理解できることでしょう。
将来を担う子供たちの夢をはぐくむだけでなく、大人の皆さんにも好奇心を刺激するさまざまな試みと共に、癒やしをも提供できる場として、皆さんと共に今後も活動していきます。ぜひ応援してください。
-渡部潤一名誉館長のプロフィール-
1960年福島県会津若松市生まれ。小学生のころ、天文学者になることを決意。1987年、東京大学大学院、東京大学東京天文台を経て、現在、自然科学研究機構国立天文台上席教授、国際天文学連合(IAU)副会長。理学博士。
太陽系の中の小さな天体(彗星、小惑星、流星など)の観測的研究と共に天文学の広報普及活動にも尽力している。