郡山市ふれあい科学館では2024年3月16日(土)に、宇宙劇場リニューアルオープンセレモニーを開催いたしました。

 新しくなった宇宙劇場のプラネタリウムをご紹介し、記念講演として、当館名誉館長である渡部潤一先生よりご講演いただきました。

 

 まずみなさまへ品川萬里郡山市長より挨拶を申し上げました。プラネタリウム誕生100周年と郡山市制施行100周年をこの同じタイミングで迎えているという巡りあわせの素晴らしさや星空の魅力をお話しいたしました。

 続いて、当館の名誉館長である渡部潤一先生より、「宇宙劇場のリニューアルでより新しくなった宇宙の世界やワクワクする映像を楽しんでいただきたい」と、みなさまへのメッセージを申し上げました。また、日本はプラネタリウム大国であることやその日本の技術の高さをご紹介しながら、リニューアルを遂げた宇宙劇場への期待を述べました。

 当館職員よりリニューアルの概要をみなさまへご紹介いたしました。まずプロジェクターが新しくなったことで、これまでよりも高精細に映像をお届けすることができるようになりました。

 また、日々天文学が進歩していく中で新しく天体が発見されたり、より鮮明な天体の様子が分かるようになったりします。今回のプラネタリウムのシステム更新によって、その天体データを取り入れることができ、さらにはインターネットに接続することで最新の天文データや膨大な情報を取得可能になりました。

 それらによってよりリアルな宇宙の世界をみなさまに体験していただくことができますので、ぜひこれからじっくりと宇宙劇場のプラネタリウムをお楽しみいただければと思います。

 セレモニーの後半では、「太陽系の小さな役者たち -小天体の魅力に迫る-」と題し、渡部潤一名誉館長による記念講演を行いました。太陽系には太陽の周りを回るたくさんの天体たちがいます。その中で大きな役者というのは、私たちの住む地球のような惑星です。今回は小さな役者として、小惑星や彗星に注目し、その魅力をお話しいただきました。さらに今年注目の紫金山-アトラス彗星について、リニューアルした宇宙劇場のシステムを使い、見え方のシミュレーションも行いました。

 今回のリニューアルを経て、みなさまへより幅広く宇宙の話題をお届けできるようになりました。ぜひこれからも宇宙劇場での星空と宇宙をお楽しみいただければと思います。

 ご参加のみなさま、ありがとうございました。