2025年8月30日(土)に、プラネタリウムコンサート「和楽器の鼓動 ~七夕の星~」を開催しました。
今回は「和太鼓グループ彩 -sai-」の尾関 龍河さん、酒井 智彬さんのお二人に津軽三味線奏者の椿 俊太郎さん、箏奏者の鈴木 泉芳さんを加えた和楽器特別編成で、和楽器の多彩な音色をお楽しみいただきました。

太陽が燃え盛る中始まったオープニングでは、各楽器の軽快なリズムが場内に響き渡りました。特に和太鼓の振動はまさに太陽の鼓動のようにも感じました。

オリジナル曲が2曲続いた後、星空解説を行いました。8月29日が旧暦の7月7日にあたり「伝統的七夕」でした。それに合わせて七夕の星や七夕伝説をご紹介しました。
その後、七夕メドレーとジブリメドレーの馴染みのある曲とともに、七夕の星や星座の世界などをじっくり見ていきました。知っている曲でも和楽器のアレンジが加わってより魅力的でした。そして、中央の大太鼓を使った独奏が始まりました。1打ごとに場内が大太鼓の振動に包まれ、気迫の入った演奏は圧巻でした。場内も自然と拍手が起こっていました。

大太鼓の後は、各楽器のでき方や伝統的な楽曲などを丁寧に紹介していただきました。和楽器の特徴は自然にある材料を使うことです。木や竹、動物の皮などでこんなにも多彩な音色が出ることに驚きました。和楽器の歴史の深さを知ることができ、その中に星空との共通点があることを知りました。そして、箏、篠笛、津軽三味線の独奏で、それぞれの楽器の音色を楽しみました。

その後、日本最古の民謡と言われる「こきりこ節」の演奏がありました。前半は原曲でしたが、後半はアップテンポにアレンジされ、軽快なリズムとともに、銀河系をめぐりました。
盛り上がりがピークを迎えたアンコールでは、掛け声に合わせて「わっしょい!」の声が響き渡り、会場全体で和楽器の鼓動を楽しみました。
今回は、和楽器の音色と星空とともに、日本の素晴らしい文化を再発見することができしました。演奏してくださったみなさん、会場にお越しになったみなさん、本当にありがとうございました。

<曲目>
1.響炎 2.祭宴 3.七夕メドレー(たなばたさま~きらきら星~星に願いを) 4.ジブリメドレー(風の通り道~君を乗せて) 5.大太鼓(太鼓独奏) 6.さくら変奏曲(箏独奏) 7.江戸囃子(篠笛独奏) 8.津軽あいや節(三味線独奏) 9.六段の調べ(箏・三味線・篠笛) 10.こきりこ節 11.奏 12.まつりだ、まつりだ、おまつりだ~!!(アンコール)