2020年7月4日に近日点を迎え明るさを増していた「ネオワイズ彗星」が、福島県内の夜空でも捉えられました。

 (写真はすべて2020年7月19日 福島県猪苗代町で撮影)

 

 梅雨でなかなか晴れる日がありませんでしたが、7月19日は県内でも晴れた場所が多くありました。夕焼け空がだんだん暗くなり星の輝きが見え始めると、まず双眼鏡を用いてぼんやりとしたネオワイズ彗星の頭部を見つけることができました。

 

 星のきれいにみられる場所では、双眼鏡で位置を確認した後にその場所を見ると、肉眼でも彗星が尾を伸ばした姿が見えてきます。おおよそ3等級ほどの明るさでした。ただし彗星はぼんやりとしているため、街中では見つけるのに少し苦労するかもしれません。まず双眼鏡を使うのがおすすめです。

 なお望遠レンズで拡大した写真では、白っぽい尾(ダストの尾)と青みがかった尾(イオンの尾)を捉えることができました。

 

 彗星の位置は恒星のあいだを、毎日少しずつ変わっていきます。7月中は北斗七星の南側に見られ、日ごとに見られる高さも高くなってきますが、明るさも暗くなっていくと予想されています。

 晴れる日があれば、彗星に出会えるかチャレンジしてみてください。

 

国立天文台 ほしぞら情報「(速報)ネオワイズ彗星が明るい(2020年7月)」

https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/07-topics05.html