2022年5月12日、私たちの住む銀河系(天の川銀河)の中心にあるブラックホール撮影に成功したと発表されました。観測は、地球上の8つの電波望遠鏡をつなぎあわせ、地球サイズの望遠鏡をつくりだしたEHT(イベント・ホライズン・テレスコープ)によるものです。

 今回の銀河系中心のブラックホールは、EHTが2017年に観測したデータから得たさまざまな画像を平均したものとなります(図1)。この発表により、銀河系中心にブラックホールがあることを初めて視覚的に示す証拠となりました。

 

※各図はクリックすると拡大します。

img01.jpg
  1. 図1 銀河系中心のブラックホール
    (C)EHT Collaboration
img02.jpg
  1. 図2 2017年4月に行われたEHT(イベント・ホライズン・テレスコープ)の観測に参加した望遠鏡
    (C)NRAO/AUI/NSF
img03.jpg
  1. 図3 銀河系(天の川銀河)の想像図(左)と銀河系中心領域のX線(青)と電波(ピンク)の合成画像(右)

    左画像:(C) NASA/JPL-Caltech/ESO/R. Hurt

    右画像:(C) X-ray: NASA/CXC/UCLA/Z.Li et al; Radio: NRAO/VLA

 

国立天文台ウェブサイト https://www.nao.ac.jp/news/science/2022/20220512-eht.html