郡山市ふれあい科学館では、日本大学工学部にご協力いただき、科学ゼミナール「化学を利用してオリジナルグッズを作ろう!」を2018年9月9日(日)に開催しました。

 

 講師には、日本大学工学部生命応用化学科の佐藤 公俊 先生をお迎えしました。

 はじめに、「化学」についてのお話があり、今回実施する3つの工作に関する化学変化の説明がありました。

 説明の後、さっそく1つ目の工作「青写真」に入りました。まずはフィルムに好きな文字や絵を描きます。その後、シートや特殊な薬品を使用し、太陽光に当てたり、水で洗い流すことで、最初に描いた文字が浮かび上がるという工作です。あいにくのくもり空ということもあり、あまりきれいに出すことはできませんでしたが、参加者の皆さんは紫外線による化学変化を楽しんでいました。

 

 続いて、リモネンというオレンジなどの皮に含まれる成分がプラスチックを溶かす性質を利用した「スタンプ作り」です。発泡スチロールに、筆を使用してリモネンを塗っていきますが、思いのほかすぐに反応し、溶けてしまうので、皆さん苦戦をしていました。しかし、できあがったスタンプを押してみると、参加者の皆さんは満足そうにしていました。

 最後に、温度でやわらかくなる樹脂を使った「アクセサリー作り」です。お湯に樹脂を入れると、手でこねることができるほどやわらかくなります。そして冷えるとまた固く戻ります。この特性をいかして、オリジナルのアクセサリーを作りました。さまざまな形を作ったり、飾りを混ぜてきれいにしたり、おもいおもいの作品を完成させることができました。 

 佐藤 公俊 先生、楽しく分かりやすい講座を、本当にありがとうございました。