郡山市ふれあい科学館では、日本大学工学部にご協力いただき、科学ゼミナール「音でカラダを探る」を2018年9月23日(日)に開催しました。
講師には、日本大学工学部機械工学科の片岡 則之 先生をお迎えしました。
はじめに、「音」や「ヒトの体」についてのお話があり、今回実施する実験・工作の基となる部分の説明がありました。
説明の後、さっそく1つ目の実験に入りました。まずは料理用の金属ボールにラップを張り、塩をふります。そこへ紙を筒状にして声をかけると、声の振動で塩が震えて音が振動で伝わる様子を目で見ることができました。
また、ティッシュボックスを使った弦楽器も制作し、弦の動きの速さで決まる周波数で音の聞こえ方が変わることを確かめました。
続いて、音を耳がどうやって聞いているかの説明があり、モスキート音の周波数を上げていくと、どこまで聞こえるかを実験しました。これは、加齢とともに聞こえる領域が狭くなる傾向があります。参加者にモスキート音が聞こえている間だけ、手を挙げてもらったところ、大人はすぐに手を降ろしたのに対し、小学生はずっと手を挙げていて、明らかな結果が出ました。
さらに、超音波を使って実験を行いました。超音波で寒天の中に入れた小石やビー玉を見る実験では、超音波が固い物にあたって戻ってくることで形を見ることができました。また、超音波を使って血液の流れを測る実験も行いました。参加者は、超音波で自分の体の内部を見たり、血液の流れる様子を調べたりしていました。
片岡 則之 先生、楽しく分かりやすい講座を、本当にありがとうございました。